リトアニアについて

リトアニア留学終了したので【まとめ】を書く

こんにちは遊牧民的定住者シンイチです。

 

昨年の8月から1年間行っていたリトアニアへの留学が終わりました。

実は7月中頃に帰ってきていたのですが、言葉を紡ぐには1ヶ月という時間が必要だったようです。すでに遠いあの日を思い返しながら、書いていくことにしましょう。

 

目次

1.日常の豊かなことについて

2.価値観を揺り動かす

3.言葉と思考

4.東京の違和感

5.とはいえ日本は面白い

6.留学のススメ

 

この目次で何度かに分けて随時更新していこうと思います。

 

 

1.日常の豊かなことについて

 

実家暮らしで20年以上過ごしてきました。恥ずかしいもので、料理もしない。洗濯もしない。掃除もしない。全て親まかせの人間でした。

 

それが突然、一人で全てやる環境に放り出されたのです。ポーンって。

しかも海外。しかもリトアニア

 

さあ、問題は次から次へとやってきます。

洗濯機にお気に入りの白いシャツと緑のタオルを突っ込み、白シャツ全てをグリーンに染色。作ったご飯が美味しくなさすぎて悶絶。部屋の掃除がちゃんとしなくてホコリで咳が止まらなくなる。など。

 

そんな私も1年間かけて大概のことはできるようになりました。

 

洗濯ものはちゃんと分けるし、ご飯は美味しくなりましたし、部屋は綺麗に掃除する癖がつきました。

 

でもこれって、すごく難しい!

 

こまめに洗濯して干したり、アイロンかけたりするのは時間がかかるし、服を綺麗にたたむにはコツがいる。ご飯は美味しく作ろうとレシピ見ても、なんか違う!!てか、お母さんの料理うますぎね?なんであんなうまいんだ!?とか。え、部屋にホコリたまるスピードえげつなくね?って気づいたり。

 

特に料理ですねえ。料理から学ぶことが多かったです。

食事を保存する方法を学び、味付けをしたり。時間をかけて一つの料理を作る楽しみに目覚めました。

 

特に冷蔵庫に入れずに食べ物を保存する方法。

発酵を利用して、味に深みを出したり。

 

時短でできる簡単でインスタントな食事では楽しめない、豊かな調理の時間というものを発見。

 

日本は時間に追われすぎです。

じっくり手間のかかる料理を作って、それを味わうのは最高に幸せです。

 

Netflixで”Cooked”っていうビデオがあって最高なんです。その中でいう通り、手間は素晴らしく、幸せにつながり、そして健康にもつながります。

 

時間をかけた料理は食欲をすでに満たしてくれるからです。

 

食べること=生きること

You are what you eat.

あなたは食べたものからできている。

 

 

現代病と言われるうつ病や糖尿病と、加工食品の関係も取りざたされ始めましたね。

マイクロバイオータ(腸内細菌のバランス)を整えることと幸せを感じることは繋がってきます。

 

例えば幸せを感じるセロトニンという物質があります。幸せは脳で感じるものと思われがちですが、じつは大部分は腸で作られています。脳で感じると思われていた幸せは、じつは腸から来ているのです。また、後天的に癇癪を起こして手に負えなくなってしまった男の子が腸内細菌のバランスを整えたら、見違えるほど大人しくなった、という話もあります。

 

普段頭だと思ってることは意外と腸に原因があったりするのです。

 

では腸の中にいる細菌が大事だとして、どのようにすればいいのか?

 

それは細菌が喜ぶ食事をとることです。

基本的には食物繊維が多いほどよいと言われています。

 

腸内細菌の重要性に関しては研究が始まったばかりの分野ですので、今後どうなるかたのしみです。

 

腸内細菌を喜ばせるには、ちゃんとした食事を食べること。それは、自分で手間をかけて美味しい料理を作ることとつながって行きます。

 

20世紀病と呼ばれる心疾患や糖尿病、うつ病は食べ物の変化で起こってるのではないかという話もあります。

 

自然に恩恵を受けて食べることを思い出せば、

行きすぎた食事とその弊害をどうにかできるでしょう。

 

結局のところ大事なのは健康なのです。

 

日本帰ってきてから料理教室に行きました。

日本料理は難しいです!魚を綺麗に下ろせない。

 

普段食べていたものをただ食べるのではなく、

その難しさを知ることで食べ物に対する意識が変わります。

 

どう作るのだろう。調味料は。切り方が素晴らしい。日常の些細なことの深みに気づくことで、代わり映えしないと思われた人生がもっと楽しくなりました。

 

2.価値観を揺り動かす

3.言葉と思考

4.日本は息苦しくてやってけねえ

5.とはいえ日本は面白い

6.留学のススメ(あなたにとっていいとは限らないけれど)