イベントレポート

2023/04/04 めぐり花 『彩四季*ミロアートラボ座』【レポート】

暖かな日差しで肌が少し汗ばむような陽気。港区麻布台にある六本木美術共育実験室ミロアートラボ飯倉台で年4回の花教室の第1回が開催されました。

ビルの4階に位置しており、靴を脱いで部屋に入ると子供達の絵や作品で彩られた部屋に。

ミロアートラボとは?

自らの『してみたい』好奇心から始まるアート活動、自己表現が安心してできる空間をアトリエとして提供します。

また、アート活動を通じ、仲間と共に育ち合える時空創造を通じ、

それぞれの違いを相互に尊重し承認しあう感度を育みます。

自分の日々を豊かに彩り、よりよく生きる毎日をつくる思考の術としての

藝術力(リベラルアーツ)を携える術を模索し探求し提供し続けます。

公式サイトより

植物の緑色の「み」に込められた意味

まず講師の塚田有一から花や暦、言葉に関するレクチャーがありました。

例えば「みどり」という言葉。もともと緑色など色そのもののことではなく、「みずみずしい」ものやことをひろくあらわす言葉。みどりと水は語源が一緒で、『み』とは多様な意味を含むそうです。神、海、黄泉、闇もそう。見えないエネルギーが満ちている状態。

生命がやってくる場所だが、顕在化はしていない。見えてないだけで、何かが満ちている場所。そういう『み』。

みどりはパレットのみどり色というだけではなく、そうした「み」から立ち上がったものが止まって、見える状態。つまり生まれたばかりの状態だということです。

みどりという言葉からだけでも、生命の広がりを感じることができます。

二十四節気七十二候

二十四節気は聞いたことのある人もいるかもしれませんね。古代中国で生まれたとされているので、日本人の生活に根ざしており、生命指標(Life Index)ともいえます。

啓蟄なら虫が出てくるなど、人間だけではない時間を感じられると時間が膨らむ感覚がするとのこと。

まずみんなで二十四節気を円の中に書き込んでみました。『二至二分』からはじまり、立春、立夏、立秋、立冬をいれていきます。

春がなぜ「はる」と呼ばれるのかなど、植物や暦にまつわるレクチャーを経て、はやくも1時間半。次に花を実際に活けていきます。

めぐり花

今回は参加者が4人だったので、ひとつの花器に全員で順番に活けていきます。

※めぐり花とは
花の連句で、講師の塚田が2011年3月11日の震災を機にはじめた集った人みんなで1つの花のインスタレーションを共創していく花のまつりです。花は一人でやると瞑想、みんなでやるとお祭りになるとのこと。

八重桜、枝垂れ柳、山吹、矢車菊、フリージア、チューリップ。お花見からイースター、灌仏会の季節に合わせて花材をえらびました。

めぐり花は花の連句。東日本大震災のあとにはじめた取り組みです。

初回ゆえ、みなさん苦戦しながらおそるおそる。そもそもみんなでひとつの花器にいけるのも珍しかった様子です。

途中から慣れてきたのか段々ペースが速くなり、花畑のような様相を呈してきました。

最初はどうなるのか予想もつかなかった様子でしたが、終えてみるとまるで色彩豊かな景色が室内にあらわれ、自分たちがその花を活けたことに驚いていらっしゃいました。

次の季節は夏。四季折々の植物を活けていく体験が今後どうなっていくのか楽しみです。

有限会社温室

美術共育実験室miro Art lab