2023/03/29 18:30
普段通り松葉舎がスタート。今回のテーマは主にウクライナ問題について。
ウクライナの戦争は開戦してから1年以上になる。戦争という悲劇が続いているが、その背景や、そこに付随して生じる思想などについて知る機会は少ない。
そこで今回の課題は「なるべく離れた2つの意見を調べておく」だった(ちなみに私は課題の意図を忘れて、ウクライナ戦争の経緯を調べていた。ミスった。)。
ウクライナ戦争についての意見交換
ウクライナ戦争についての意見が、講師の江本さんと各塾生から発表された。ウクライナの問題は繊細であるため、ここでは詳しく述べることはしない。 ただ、おのおのが関心に沿ってテーマで発表を行い、非常に興味深いものであった。
例えば、ウクライナの戦争から日本の安全保障への影響について考えるものや、ロシアではなく西側諸国の責任について、軍拡が本当に戦争抑止につながっているのか、など。
個人的には、ロシアの権力者とその個人性について発表していた中田さんのものが気になった。
AIと人間の対話
最近AIについて話題になった。私はAIをライターとしてかなり使用しており、文章のライティングの参考にしている。ただし、完全に文章の執筆をまかせることはできない。
またAIは自分のカウンセリング相手として対話にも使えると感じた。対話相手として優れており、基本はうなずくだけなのでAIでもできると言われる。
ギルガメッシュ王と対話する仕組みも話題になった。
参照:ギルガメッシュ王の話
ChatGPTにギルガメッシュ王の人格を与えるには?|深津 貴之 (fladdict)|note
塾生の坂本さんはYouTubeのネタをAIに聞いている。歴史的にデータが多いほうが、AIは良いものが作りやすい。 突拍子のないものより、+1くらいのものの方が面白いと言う。対話の仕方次第で面白いものができるそうだ。
AIと科学の話では、AIが薬を発見した話が話題になった。
AI技術、肝臓がん治療法を30日間で開発 いずれは診断書から患者の生存率も 米大学で研究
講師の江本さんは「分子生物学は生命を情報として扱うので、AIと相性がいい」と言う。他にも数学者と協力して新しい定理を見つけたAIもあるそうだ。
AIによって今まで考えられなかった進歩が起きるのかもしれない。イーロンマスク氏らはAIの研究を半年間停止する提言をしていたくらいだ。
また坂本さんからはロボットの活用についても話題に。ロボットが化学の実験を行うこともできるそうで、コロナの時に研究室に入れないので、ロボットアームで決まりきった行動をやらせていたところもあるようだ。
人がやっていることもあるが、薬品を混ぜるだけのやつは単純な作業でもあるので自動化してもいいと提案していた。
SNSでの意見交換とその課題
江本さんはSNSを異なった意見を知るための場として使っていたが、今はやめているとのこと。玉石混交で質が低い意見に触れるのも、ひとつひとつの言論に感情がまとわりついているので、冷静じゃない議論に触れるのもストレスだったそうだ。
確かにSNSに触れることと、そのストレスについては私も感じているところだ。
参考:スマホ脳
SNSで見かけた見知らぬ他人の情報をもとに知見を広めるのは難しいと感じることも。見識が広がるのは、違う意見、正反対の意見に触れて影響を受けて広がる。
ただ自分とは違うので、簡単には受け入れられない。SNSは自分と似た人からの言葉から影響を受けやすい。
cf)エコーチャンバー
総務省|令和元年版 情報通信白書|インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの
異なる意見にただ触れるのでなく、自分が信頼している誰かが自分と異なる意見を言った時に意見が変わっていく。ただただ異なる意見を摂取するのではなく、知っている人が言っていることを重要視する。
まとめ
2023年3月29日の松葉舎では、ウクライナ問題を中心に意見交換が行われた。参加者たちは、ウクライナ戦争の背景や関連する思想について議論し、日本の安全保障や抑止力についても考察した。また、ロシアの権力者とその個性についても言及された。
会話はAIにも及び、AIをライターや対話相手として活用する方法や、ギルガメッシュ王と対話する仕組みについても話題に上がった。さらに、AIが薬を開発する話や、ロボットが化学実験を行う例も紹介された。
最後に、SNSを意見交換の場として利用することについて議論され、SNSでの情報収集の難しさやストレスが共有された。異なる意見に触れる重要性が認識されつつ、エコーチャンバー現象や知人の意見の影響力についても言及された。