日々のこと

ブロックチェーンには儚さが足りない

こんにちは。しんいちです。

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今日は花を見ました。
花は一瞬だけ咲いて、散るから綺麗ですよね。

日本人は古来から花を歌によんできました。

 散る桜 残る桜も 散る桜 ー 良寛

 

生が輝くのは死があるからであると同義です。

目次
  1. ハイデガーの死の哲学:本来的実存
    1. ブロックチェーン:その失われないもの
    2. ブロックチェーンには儚さがない
    3. 参考書籍

ハイデガーの死の哲学:本来的実存

ハイデガーの死の哲学では以下のように考察される。
(「哲学マップ」貫成人より)

①人は常に自分の死から目を背けている

②死をリアルタイムで経験できない。なぜなら死ぬ瞬間を意識することはできないから。

③人の生は死ぬ瞬間まで何が起こるかわからないから、死ぬ瞬間まで評価できない。しかし、評価が定まった瞬間にはもうなくなってしまう。

④自分の死をだれかに肩代わりしてもらうことはできない。

⑤ゆえに人間は死によってこそ、本来の自分たりうる。

哲学マップ (ちくま新書)

哲学マップ (ちくま新書)

 

ブロックチェーン:その失われないもの

ブロックチェーンの基本

ブロックチェーンとは、これまで全ての取引(トランザクション)履歴を蓄積したデータベースである。「ブロック」と「チェーン」からなり、1つのブロックに数百から数千の取引が入っている。ブロックが不正がないと確認され、承認された順にチェーンで繋がれる。

ブロックチェーンすべての取引を残す

ブロックチェーンはすべての過去を内包し、消滅することはありません。
いや、突然デリートされることはあるかもしれませんが、少なくともだんだんと自壊していくことはないでしょう。

ブロックチェーンには儚さがない

ブロックチェーン技術はすべてを履歴として残せるのですごい技術だと思います。
一方でそこには生命のもつ儚さがありません。

技術に儚さなんていらないし、夢想家的だと言われるかもしれません。
しかし、どうにもブロックチェーンに儚さがあってもいいと思うのです。
だんだんと花が散るように、チェーンが壊れていってもいい気がするのです。

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どうすればブロックチェーンに儚さを取り込めるか。
少し考え始めた今日でした。

 

参考書籍

 

哲学マップ (ちくま新書)

哲学マップ (ちくま新書)

 
反哲学入門 (新潮文庫)

反哲学入門 (新潮文庫)