こんにちは。しんいちです。
最近は手ぶらで生活したいと思っていたので、読書もスマホに入っているKindleアプリで読むようにしていました。とはいえ、iPhone7の画面サイズで本を読むには文庫本よりも小さいため、困難を感じる場面が多々ありました。仮に小説とかならば、それでも良いのですが学術書などを読むときにはそうもいきません。
読書は身軽ではないかもしれない

自分が学術書を読むときには、必ず線を引きます。そして、そこに気づいたことをメモし、本をそのままノート代わりにします。しかし、Kindleだと書き込むことができません。メモ機能はあるにしても、自由に落書きをしたり図を書いたりすることができないのです。その点で紙の本よりも融通が効きません。
特に難しい内容を理解するには図解しながら地道に理解していくことが多いです。最近は「いちばんやさしいブロックチェーンの教本」を読んでいるのですが、暗号化のシステムを理解するのに時間がかかっています。このように難しい内容を理解するときには、本を左手に、右手でメモに図解したりするとわかりやすくなります。
手書きのほうが頭に残る
スマホだけではだめな理由として、手書きのほうがタイピングよりも頭に残るということが挙げられます。実際に実験でも手書きのほうがいいという、以下のような結果もでています。
UCLAの心理学者Pam A. MuellerとDaniel M. Oppenheimerが、大学生を対象に調べたところ、パソコンよりも手書きでノートを取った方が、授業でもテストでもより覚えが良いことがわかりました。覚えが良くなったのは、パソコンの方が注意散漫になる要素が多いというだけでなく、手書きは理解したことや記憶をエンコード(記号化)しやすいように反映させたり、操作したりする過程が含まれるからです。
https://www.lifehacker.jp/2016/12/161216_handwrite.html

難しい内容を理解するにも、やはり手で書いたほうがいいということです。
書物と定住
最近引っ越し作業をしていまして、大量の本を運ぶ機会があります。これだけの量を所有できるというのは、定住しているからこそだと思います。仮に遊牧していれば、これほどの図書を持ち歩くことは難しかったでしょう。
自分はつねに身軽でありたいと思っていますが、読書をすることは身軽さの反対にあるような気もします。高城剛さんという旅人がいまして、その方は本当に荷物が少ないです。彼はiPadを図書館にしていると述べています。
もしかしたら、iPhoneのサイズでは無理でもiPadくらいあればちょうどいいのでしょう。
人間の歴史と書物の歴史については詳しくありませんが、書物という発見は定住したからこそのものだと改めて感じました。


















