先日江ノ島水族館へ行ってきました。
雨の日にも関わらず沢山の人が訪れていて、特にお子さん連れの家族が多いように感じました。
水族館って言うと小学生の頃に修学旅行で行ってからというもの、個人で行くことは殆どありませんでした。
子供が楽しむ場所と勝手にイメージしていたかもしれません。
しかし、江ノ島水族館に行って感じたのは、子供だけでなく大人も感動できる場所として水族館はあるのではないか?ということです。
「生命をそこに見る」
水族館ということは、水槽の中にいる魚を見ることができます。
自分が東京に暮らしている上で、魚を目にする機会などほとんど有りません。
江戸時代は水の都として名高かった江戸も、今は影も形もありません。見れるのは濁って、独特な匂いのする高速道路下の川だけです。
つまり東京で生まれ育った私は魚に触れる機会はほとんどありませんでした。あったとしても、食卓に並んだ切り身。
水族館というのは都市において、水の生き物と触れる唯一の機会と言っても過言ではありません。
少なくとも私にとってはそうです。
なので今日、泳いでいる魚を見た時にとても感動しました。特に心に響いたのは、群れで動く一群の魚です。
まるでひとつの生き物のように、何百もの小さな魚が動いているのを見ると、すごく不思議な気持ちになりました。
「水族館に表される世界」
水族館というのはどうやら、ある地域の生態系そのものをそこに再現しようとする試みのようです。
例えば、相模湾の生態系というようなタイトルの展示もありました。
その地域の魚をとってきたり、環境を再現するというのは並の努力ではないでしょう。
飼育員の方々の熱意から、生態系をそこに作りだし、なおかつ人々が楽しめる場所を作っています。
「生命それでもなお」
魚だけに限らないかもしれませんが、生き物を見ると、人間も一種の生き物でしかないことを思い出します。
いつからか直立二足歩行をし、脳が発達し、農業、産業革命を経て文明が今のところまで発展してきました。
都会で生物が周りにいない環境では特に、自分が彼らと同じく生き物だということをわすれてしまいます。
水族館は人間が生き物であることを教えてくれる場所でもあると思います。