Japan

旅は知的好奇心を刺激する【其の二 】:地名から始める

旅をしていると、観光するだけでなく知的好奇心をくすぐられる。 昨日は 世界遺産などの歴史のある場所に行くと、それをきっかけにその土地に根ざす歴史に思いをはせる。


車で旅をしていると今は便利なものでカーナビが案内してくれる。そしてなんとなくカーナビを眺めていると、通り過ぎてく土地の名前がたまに目をひくことがある。

昨日はまず行きたかった教会の地名がわからなかった。
「出津」が「しつ」と読むのがわからなかったし、「外海」 が「そとめ」と読むのも知らなかった。

また、途中には「あぐりの丘」という土地名があった。

「あぐり」ってどういう意味だろうと思っていくつか調べてみると、「あぐりの丘」とは関係がないかもしれないが、いくつか語源が出ていた。

あるサイトでは以下のように説明されている。

女の赤子につける名前。日本の伝承、俗信。
女の子ばかり生まれて男の子が生まれない時、 「これが最後の女児であるように」という希望で付ける名前

http://www.jiten.info/dic/japan/aguri.html

自分はこんな意味の言葉があるなんて全く知らなかった。今でも日本では男の子が生まれると喜ぶとも言うので、あまり遠い時代の話でもないのではないだろうか。

地名の他にも車での移動中にガソリンスタンドが目に止まった。

「ハイオク」ってどういう意味だろう。

ハイオクとはオクタン価が高い(ハイ)という意味です。オクタン価が高いほど引火点が高く、燃えにくいガソリンということになります。燃えにくいガソリンでは都合が悪そうに思えますが、実際には混合気をより高く圧縮できるので、燃焼時のエネルギーは大きくなるのです。このためノッキングを起こしにくくなるのです。

https://www.e-mihara.info/life/chisiki0202.html

普段の生活をしていたら全く気にならないし、「オクタン価」という言葉も聞き慣れない。身近なガソリンの話なのに。

3日で2回は食べてしまうほど、美味しくて大好きな長崎の料理だ。

そして長崎といえば、長崎ちゃんぽん。

ではちゃんぽんとはどういう意味だろうか。あまり日本語っぽくない気もする。

この料理法を示す漢字「攙」には元々、「攙雑」など混ぜるの意味があり、その歴史は古く、インドネシア、沖縄(琉球江戸時代)、韓国にも同様な料理法と「混ざる」と言う意味合いが広まったと思われる。「さまざまな物を混ぜることを意味する「攙(chān)」と、食物を油で炒めて調味料を入れ、すぐに火からおろし煮る料理法を意味する「烹(pēng)」 が語源。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%BD%E3%82%93

この「ちゃんぽん」という音だけ聞くと、沖縄の「チャンプルー」にも似ている気がしてくる。

日本語や感じの語源を調べていると、中国がどうしても出てくるので今後は中国のことも学びたくなる。

このように身近な言葉でも注意深く見てみると、思わぬ背景や知らなかったことに出会う。そしてその完成は普段の生活ではなく、旅などのちょっとした非日常の中で気づくことが多い。

普段の生活の中で忘れられがちな、身の回りの小さな疑問へのセンサーを大事にしていきたい。