THINKING LIFE

「早い」と「焦る」を勘違いしていた:本当に早いことはいいことなのか

こんにちは。しんいちです。

仕事をしていると、「即レス」がいい、「記事の納品ははやいほうがいい」などと言う記事をよく見かけます。それに従って、全て速攻で対応するような時期もあったのですが、「本当に早いほうがいいのか」と悩むことが増えてきました。

今回は「はやい」ことのメリットを考えながら、本当には早いだけでいいのか?を考えていきたいと思います。

早いほうがいいとされる事例1:メールは即レス

仕事関連の書籍や、ツイッターを眺めていると「即レス」をすることの大切さについて書いてあることが多いです。確かに、自分が相手とやりとりをしているときに返信が早いほうがありがたいです。

そのように返信があると、ちゃんと確認されているなと言う安心感につながり、それにより信頼関係が高まると言います。

早いほうがいいとされる事例2:仕事の納品

締め切りを早めに設定して、常に先方の期待を上回る速度で仕事をする、と書いてある本もありました。確かに納品が早いほうが依頼する側としては嬉しいです。

早いほうがいいとされる事例3:残っていると自分が負担に感じる

何かやることが残っていると、常に他の作業をしていても頭の片隅に終わっていないことが残ります。例えば、メールの返信をしていないな、と言う状態です。早く返信しなきゃと思いながら、他の仕事をしていると集中力が失われてしまいます。

いわゆるマルチタスク(複数のことを同時にやる)に近い状態になってしまいますので、シングルタスク(1つのことだけに集中)よりも効率が悪くなっているのは明らかです。

なので、様々な作業は100%を目指すのではなく、「完了」を目指すべきとされています。

「早い」にも問題点がある(体験談より)

一時期全てのメールは全て返信し、仕事はその日に終わらせるような生活をしていたことがあります。でも、「速さ」だけに注目していると、壁にぶち当たりました。例えば、「即レス」の話です。メールが来たら即座に返信する。これは、常に通知をONにして、通知が来たら即返信というスタイルをとっていたのですが、あまりに無駄が多すぎてやめてしまいました。その際たる例が、自分の時間がなくなる、ということです。常に外部からのコミュニケーションを受け入れる体制をもっていては、落ち着いて自分だけ、一人だけの時間をもつことはできません。

また、集中しているときに通知が来て、返信したりしていると集中力がすぐさま失われてしまいます。また、さきほど言及した「納期が早いほうがいい」についてもいくつかデメリットがありました。早く納品しようとしすぎて、記事に誤字がある、早く終わらせるために時間のかからない短い仕事をこなすようになる、などです。短い仕事ばかりしていると、長期的な仕事を行うことができず、また「速さ」勝負だとどんどん対応しなくてはいけない物事が増えていきます。そうなるともはや、仕事に手が回らない状態になり、そして使えない人材になってしまうでしょう。

「早い」と「焦る」を勘違いしていた

「早い」ことで発生する問題点をみてきました。これは自分の経験なので、もっとうまくやっている人はたくさんいらっしゃるでしょう。今回自分なりに反省してわかったことは、「早い」ことと「焦る」ことは全く違うと言うことです。

早くしようとして焦っていては、ミスもおおくなり、自分に余裕がなくなります。「早い」ということは焦らずに、余裕をもって合理的に仕事をこなすスタイルです。

この場合、メールの即レスは基本ですが通知は常にオフにしていて、自分がメールボックスを開いたら全てに返信する、といった具合です。

能楽師の安田登さんが「敏」であることについて以前述べていました。「敏」は「俊敏」の「敏」であり、早い様をあらわします。しかし、この「敏」は丁寧でいて、早いことを意味しています。丁寧で遅くてもいけないし、雑で早くてもいけない。「はやくて、せいかくであること」が「敏」です。

自分がいま「敏」であるかどうかは、大切な指標になるとおもます。

「考えること」は早くない

また、自分がブログを書いたり、ライターとして隠し事をしているときに、「考える」という行為はそんなにはやく、サクサクと進まないなと感じることがあります。具体例としては、外山滋比古さんの「思考の整理学」において、知識を熟成させるこの大切さが述べられています。

本当に早いほうがいいのか

以上に見てきたように「はやい」ことのメリットはたくさなるのでしょう。しかし、それで雑になってしまったり、焦ってしまっては本末転倒です。はやくて、かつ丁寧な「敏」な状態を目指すのが一番良いでしょう。では。