行動力の大切さを最近良く聞きます。
行動力が早いこと、即断即決がいいということ。迷うことにメリットはない。迷うのはどうでもいいことだ。
ここ一年ほどそういう言説に触れる機会が多くありました。
おかげさまで、悩んだりするのは無駄なことでどんなことでもすぐに決めなくてはいけないという強迫観念に駆られていました。
今回の記事は
「即断即決するということは、直感を信じることだと勘違いし、考えるのを止めてしまっていた」
私の反省を込めた記事です。
ことのきっかけは今日、仕事で今後の方針を考え始めたことにありました。
ライターとしての仕事の方針をじっくりと考えた
仕事の方向性を考えなくては行けないことになり、少しばかりどうしていこうか考えました。
記事を書く仕事をがむしゃらにしていたので、なかなか考える機会もなく、どんな仕事も割と引き受けてきたと思います。しかし、自分がる必要があるのか、と悩む仕事も増えていきました。
ゆっくりと考えていくと、自分がやりたい仕事や、自分が専門性を持てる仕事、逆に自分じゃなくてもできる仕事など、従事していたことを分析、分類することができました。
またどのような記事が人気で、どのような記事が人気ではないのかを調べたり、毎月のデータを比較分析したりなど、様々に考える時間ができました。
即断即決の罠:考えるのを止めるということではない
本屋さんにいくと「即断即決」や「行動力」に関する本がたくさん並んでいます。自分はいつも悩んでなかなか前に進むことのできない性格だったので、こういった内容の本をいくつか読んだことが有ります。
その結果わりと悩まずに行動できるようになってきました。それ自体はよいことだったと思っています。
しかし「考えないで」即決するということではなかったのです。
自分は特に考えずに「これだ!」と決めて行動するようになっていました。
それがだんだんと、行き詰まる感じがしてきたのがここ数ヶ月の話です。すぐに決めると問題が発生することも多くありました。
例えば、メールをすぐに返信するといい、といいますよね。
でも、すぐに返信したら内容が行き違ってしまったり、あとから後悔したり。
今思えば、何も考えずに反射的に行動していただけでした。
「反射的」に行動する習慣が身につくと、考えることをしなくなります。
そのうちにだんだんといろいろなことが終わらなくなり、あたふたし、寝不足になり、体調を崩したりします。
たまにはクールダウンする必要があるのです。そしてクールダウンに相当するのが「考える時間を持つ」ということです。
時間割を作って毎週必ず考える時間を作る
ここ2週間は一週間に1回、かならず考える時間を設けるようにしていました。
その時間は何を考えてもいいのです。
仕事のこと、将来のこと、お金のこと、絵を書いてもいいです。
何か自由に思考の羽を伸ばすような時間にしていました。
そして今日の意見にたどり着きました。
まだたった数回の考える時間ですが、これまでよりも視野が広くなったのを感じています。
行動力を上げる、即断即決するにも十分な「検証」が必要であると。
考えていないから早いのではありません。十分に考えるからこそ、逆に早く結果を出せるのです。