THOUGHT

ひぐらしが鳴くまで待つ:梅雨は六割頭

今日から梅雨になりました。

梅雨になると毎年のようにある出来事を思い出します。それは自分が大学に入って1年目のことでした。

6月というと大学に入ってまだ2ヶ月しか経っていない頃です。大学生活に馴染み始める人も出てくる時期で、サークルや勉強についてなども少しずつ方針が決まってくる時期だと思います。

そんな頃に私は<大学に馴染めないな>という風に思うようになっていました。元々人付き合いは得意な方ではないですし、学校もあまり好きではなく、通っていなかったという経緯があります。

なので学校というもの自体にあまりいいイメージがなかったんです。

基本的に狭い空間でずっと座っているというのが無理なので、また毎日同じ場所に行くというのも得意ではないので、学校が向いていないなぁと、改めて感じました。

中学校までは義務教育で、高校は中高一貫校だったので、そのまま上がりました。
大学は自分で勉強する場所なので、逆に言えば自分から辞めるという選択肢もありました。

なので6月頃に(この時は既に梅雨に入っていましたが)私は大学をやめようという風に考えていました。大学を辞めようかなと、割と真剣に考え始めた時期にある授業がありました。それは哲学者の佐々木中さんという方の授業でのことです。

彼は梅雨について言及しました。

<梅雨に決断するんじゃない。梅雨は人間の頭は6割ぐらいしか動いていない、だから絶対に大事な事は常に決断してはいけない。ひぐらしが鳴くころに決断していい>というふうにおっしゃいました(細かい部分は覚えていませんが、そのような趣旨だったと思います)。

そういう風に先生が言っていたのを聞いて、<ああ、これは僕に向かって言っているんだな>という風に感じました。

まさに大学を辞めようと決断をしようとしていた時の出来事だったので、そう感じたのだと思います。先生に言われる通りひぐらしの声が聞けるまで待っていました。

そしたら梅雨の間にやりたいことにつながるサークルが見つかり、結局リトアニアに行くきっかけも生まれました。

そう考えると、あの時に大学を辞めていたら人生は全く違う方向に進んでいたということになります。

だから皆さんも梅雨に決断しないでください。つまり、今日からひぐらしが鳴くまでは大切な決断を少しだけ先延ばしにしてあげてください。

そのときにはよりよい決断ができるようになっていると思います。