THINKING LIFE

読書習慣を身につける方法に対して気になったこと:読書は冊数だけではない

「読書を習慣化したい」

そういう声をよくインターネット上でみかける。そんな彼らに答えるように「読書を習慣化する方法」という記事が山のように並んでいる。試しに「読書 習慣」と検索してみてほしい。

どうやって習慣化すればいいのか、読書を習慣化するにあたってどういう手順が必要なのかいくつか記事を見てみた。

特に共通して見られたのが

  1. スキマ時間を活用する
  2. 目標を定める

上記の2点だ。

(1)スキマ時間を活用する

You TubeやNetflix、面白いゲームはたくさんある。娯楽には事欠かない。より楽しい方に、というのは自然なことだ。僕もたまにゲームをやることもある。

でも仮に電車で移動する際に、スマホでYou Tubeとかを見るのではなく本を読むようにしたら、1月で1冊以上は読めるようになるはずだ。

スキマ時間を活用するというのは非常にいいと思う。

スマホでもKindleなどの電子書籍のサービスが充実しているので、それらを活用するのも良い。

個人的にはスマホだと、Twitterなどの他のアプリを開いてしまうことが多いため紙の本か、電子書籍の専用端末を使用している。

KindlePaperWhiteは今までいくつか端末を試した中で最高の端末だ。軽量でなおかつ防水。紙のようで目にも優しいデザインだ。

これについては別記事があるので、興味のある方は参照していただきたい。

読書の習慣をつけるにあたり、スキマ時間を活用するというのはわかる。しかし、もう一つの(2) 目標を定めるについては少し違和感を覚えた。

(2) 目標を定める

この目標を定めるというのは、1日に1冊読むとか目標冊数を決めるということだ。

しかし、読書は「何冊読んだか」という話だけではない。ここからは私の失敗談だ。

読書は冊数だと思った私は、1日に1冊という設定をした。そして必死に毎日本を読むようになる。

しかし、友だちと遊んだり、なんらかの理由があって本を読む時間をなかなか作れない日もある。そうなると、1日1冊とか言えなくなってくる。

それでもなんとか達成したいわたしは、薄い小説を読むようになった。

そこまでは小説だったから良かったのだけれど、途中からビジネス書を読むようになった。

「頭が良くなる〇〇」とか「○大生のノート術」とかそんなタイトルの本だ。

こういう本は読んだ気がするし、読み終わったあとはすぐ自分の役に立つ気がする。だから何冊も読んだ。

しかし、何十冊もそういう本を読んでいるうちに、いつの間にか哲学書や古典がだんだんと読めなくなってきた。

いや、読めるのだが読む辛抱強さがなくなってきた。

哲学書や古典は難解な内容が多い。それだけに、全く理解が進まないこともある。というか全く理解できないことのが多い。

それでも理解できる断片を手繰り寄せながら、なんとか読み進めているうちに少しだけ見えてくるおぼろげな触れたら消えてしまいそうな輪郭をたどっていく。もしかしたら、そのやっと見えた輪郭すらも、間違ったものかもしれないが、必死に手探りで進んだ結果見えてくる経験は得られる。

そうやってわからないものをじっくりと咀嚼するような読書の難解さと遅さに耐えられなくなったのだ。

ビジネス本なら即座に理解できる。当時の僕には効率的に見えた。

でも今考えたら、それはジャンクフードに近い。作る手間もかからず、すぐにできて、安い。

僕はジャンク本にどっぷり使ってしまった。

最近では、とても遠回りをしたと思う。

即座に役に立つ本は、即座に消えてなくなった。しかも、それを無限に続けなくてはいけない。

美味しいご飯をゆっくり食べると満腹になるのに、ファストフード店に行くとすぐに食べ終わって、もう一品食べたくなる時の気持ちににている。

本を継続的に読む、習慣にするのに数値目標をたてることが悪いというわけではない。でも、読書は冊数だけではないと思う。

冊数は確かにモチベーションになったり、読めば読むだけ知識が増える気がする。

でも大事なのは何を読むのかと、どれだけ本と対話できるかということにある。