Column

わからない問題に向けて愚直にいま出来ることをやりきる

今日は普段からお世話になっている私塾に参加した。大学受験のときに数学を含めて様々な科目で家庭教師をしていただいたのが私塾に参加した始まりだ。その時からのご縁で、今日は久しぶりに数学の問題を解いたりした。

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今回は参加者でじっくりと問題を解いたわけだが、

わからない問題に向けて愚直にいま出来ることをやりきる

というスタンスを問題から学んだ。

効率的に答えを出すのを求められる

一般的には何かを問われたときに効率的に最適解を求めることが良しとされることが多い。

仕事の現場では「すぐに」・「効率的に」といった言葉が飛び交う。ビジネスの世界でも「即断即決」「即レス」そんな言葉がもてはやされている。

大学受験の時にも僕らは「効率的に」問題を処理することを学んだ。例えば、早稲田の英語の試験は問題数が多い。文法問題や文章読解などの難易度も決して低くない。そこで、効率的に答えを出す方法がいくつもあった。特に、文法問題は暗記すれば解けた。

センター数学もそうだ。穴埋め式なので、一つの解き方を想定して、そこにあてはめて回答していけばいい。問題集の答えをみて、それをとにかく暗記する。センター数学は「暗記だ」なんて言われもした。

少なくとも大学受験のときに、僕らは考えて解くのではなく、あらかじめ存在する回答を暗記し、応用するような考え方を学んだ。答えはすでに存在するものとして。

そのくせが抜けないのか、何かを疑問に思った時、何かをしようと思ったときはすぐにGoogleで検索する。そこに答えを求めて。

検索された答えは本当に「私の」答えなのか

もしあなたが留学に行く前で不安だったとしよう。現地の学生と仲良く慣れるか、言葉は通じるか、ホームシックにならないか。

そんなときに「留学 不安」と検索すれば、あなたの不安を解消してくれるとうたうサイトがたくさん出てくる。

そこには一般的な不安とそれに対しての対処法が乗せられていて、それを読んだあなたは一度安心する。

しかし、それは本当にあなたの悩みで、本当に解決したのだろうか。個人は異なる経験を経ているのであり、まったく同じ不安をいだいているわけではない。

少なくともあなたの不安と私の不安は留学に対する不安だとしても異なっているはずだ。

個人個人では繊細で、複雑な悩みをネット上の誰かの言葉に共感し、そこに委ねてしまう。

その行為を繰り返していると、いつか「自分の」感じていることや、思いなどがネットの他人の言葉にすり替わっていく。

愚直にいま出来ることをやりきる

坂口恭平さんの「cook」という料理の記録の本がある。普通料理をする際にはクックパッドなどのレシピを見て、「塩大さじ1、醤油小さじ2、、、」などの細かい指示に従う。でも彼はレシピを水に、自分の今まで食べてきた経験の中から料理を手探りで作っている。

きっとそれはGoogleで検索されなかった、自分の体の内側を通してできた料理だ。

何か自分が知りたいことがある。でも、答えは早々出てこない。特に自分が悩んでいるときなんかはそうだ。

ネットにある答えに自分を当てはめてみても、それはどこか違和感がある。だから、自分の答えを自分で探してみるしかない。

そのときに他人の言葉や歌が助けになることもある。

何かわからない問題に直面したときに、愚直にいま出来ることをやりきる。

それは忘れないようにしたい姿勢だなと思った。