Column

旅の荷物:旅館やホテルにある歯ブラシについて

2020年11月10日 火曜日 22:49 

旅行に行く時に持っていくか迷うものがある。それが歯ブラシだ。そして今後は絶対に歯ブラシを旅先に持っていこうと決めた。その理由について書こうと思う。

まずなぜ持っていかないのかについて。私は荷物をなるべく少なくしたいと思う派である。荷物を少なくすると快適に旅ができることは言うまでもない。その事は今まで色々な記事で書いてきた。荷物を少なくするコツ。それはホテルにあるものを持っていかないことだ。ドライヤーが備え付けなのに、わざわざドライヤーを持っていく必要は無い(髪の毛が長くてドライヤーの品質にこだわりがある人なら必要だろう)。旅先に寝巻きがついていれば、わざわざ持っていく必要もない(このパジャマじゃなきゃやだ、という人は持っていった方がいい)。こだわりがあれば話は別だが、ホテルにあるものは持っていかないのが基本である。歯ブラシは大抵の宿にはある。だから当然のごとく持っていかなかった。

ではなぜ意識が変わったのか。きっかけは1年ほど前から環境に興味を持ち始めたことにある。日本の過剰包装と呼ばれるものから、食品ロスなど様々な無駄を感じるようになった。1年間でジャム瓶ひとつ分しかゴミを出さない人の本を読んで影響された時期もあったが、途中で続かなくなってしまった。それでもその時に勉強したことが頭の中に残っていたのか、時たま日常の中で「あれ、これは資源の無駄かな」と思うような事があった。例えばamazonで本を1冊だけ頼んだ時。大きなダンボールの中にちょこんと1冊だけ置いてある本を見て「このダンボールいらないのになぁ」とモヤっとした。あるインタビューを執筆させていただいた時に、日本で何万トンもの食べ物が廃棄されてることに疑問を抱いた。まだ食べれるのに廃棄される食品を配れば、どれだけの人が助かるのだろうか。

宿で歯ブラシを手に取って感じたのは、この歯ブラシがたった2回の歯磨きのためだけに使われて、捨てられるという事実だ。普段家で使っている歯ブラシは何週間か使ってから捨てる。だけど旅館ではたった2回程度で捨ててしまうのは何故だろうか。僕らがあの軽い1本の歯ブラシを持ってくるだけで解決する問題だ。そうすれば無駄に捨てられないですむ。こういう宿の歯ブラシってプラスチックでできていると思うけど、海洋プラスチックの削減に極極極微量ながら貢献出来ている気持ちになる。あと普通に歯茎が痛くなることが多い。ちょっと宿の歯ブラシは合わないことがある。
そんなことで宿の歯ブラシを使い捨てするのではなく、自分の歯ブラシを持っていこうと思った。そういう話でした。