何か一つ悪いことが起きる。
一度だけならまだしも、さらに不幸が重なる。そんな経験はないだろうか?
この映画はちょっとした車のアクシデントをきっかけに、不幸が様々に起こり人生が狂っていってしまう男の物語だ。
概要
居眠り運転の果てに女性をはねてしまったビジネスマン。しかも、その場にいた彼女の女友達が恐怖におびえパニックになったことで、悪夢の連鎖に見舞われる。_Netflixより
原題:Cuando los ángeles duermen
英題:When Angels Sleep
監督、脚本:ゴンサロ・ベンダーラ
ジャンル:サスペンス
製作国:スペイン
配信日:2018年12月28日
以下はないようにネタバレを含む場合があります。まだ映画を観ていない方は気をつけてください。
不幸の連鎖
不幸が続く日があるとして、彼ほど不幸が連続することはあるのでしょうか?
車を駐車場でぶつけられ、妻に怒られ、娘に失望されながら、主人公は車で自宅に向かいます。
高速で二人組の女性の内の一人を轢き殺してしまい、そこから隠蔽しようとする行動がすべて裏目に出ます。
最終的に、平凡だったサラリーマンは頭を瓶で殴られ、ナイフで切られ、体中傷だらけになりながら家族を守るために、事件を秘密裏に処理することを決めます。
それはつまり、二人組の女性のうち、生き残っていた一人を殺すことでした。
この映画の凄まじいのは、二人の女性を殺し、家族の元へ戻ったあとに起こります。
二人の女性を殺して帰ってきた旦那さんの車を見た奥さんは、血がついて窓ガラスの割れた車を見ておかしいと思う訳です。
そして車の中に落ちていた被害者の女性のケータイを見つけます。つまり、事件に気がついた訳です。
旦那さんが殺人犯になったとしたら、あなたならどうしますか?
かばいますか?それとも通報しますか?
この映画では前者でした。
家族を守るためにら奥さんは二人組の女性の殺害を黙認したのです。
「天使が眠りにつくとき」
この映画のタイトル「天使が眠りにつくとき」とはどういう意味でしょうか?
映画の中のセリフで、天使が眠るときに誰がまもってくれるの?という言葉があります。
この言葉は解釈の仕方がたくさんありそうです。
サラリーマンの彼に不運が続いたとき、天使が眠っていたのかもしれません。
隠蔽を手伝ってくれた奥さんが天使だったのか。
死んだ女の人も天使が見ていなかったから死んだのか。
人生には波があります。
いい時期も悪い時期もある。
この悪い時期を「天使が眠りにつくとき」と表現しているのかもしれません。


















