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映画『キャリー』(2013)はクロエが迫真の演技!「あらすじ」からラストまで解説

映画『キャリー』(2013)はクロエが迫真の演技!

学校でいじめを受け、家では狂信的な母親に監視され怯える日々を過ごすキャリーを演じるのは「キック・アス」などで有名なクロエ・グレース・モレッツだ。公開当時はキャリー役に対して美人すぎるなどの批判があったようだが、内気で人の目線におどおどする少女の役を素晴らしく演じ切った。
学校でいじめを受けるキャリーは、ある日突然に「超能力」を手に入れることになる。その力の存在に気づいた彼女はだんだんと力を使う快感を覚えるようになっていく。その頃は「プロム」と呼ばれるパーティの時期である。「プロム」とはアメリカで有名なパーティで男女2人が1組のペアになって、ドレスで着飾り、ダンスをするなどしてパーティを楽しむ。終盤では投票形式でプロムキング・クイーンを選ぶ。大抵は人気者の美男美女カップルが選ばれることが多い。おどおどしていじめの対象になっていたクロエだが、あるきっかけから学校で人気の男子と一緒に参加することになる。しかし、プロムへの参加は「罠」であり、さらなる悲劇を生むことになる。

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現代的ないじめの表現:SNSでの拡散と現代の孤独

旧作と異なるのは、いじめの動画が「SNS」にアップされることだ。これは非常に現代的な手法と言える。
SNSは好ましい方法で利用すれば人々が繋がり、より可能性をグローバルに広げるツールとなる。

しかし今回のように悪用されれば、学校の生徒全員が閲覧してしまい、さらなる嫌がらせを生む温床になりかねない。

「石が降った意味とは?」:キリスト教的メタファーの数々

ラストシーンでクロエは母を殺してしまう。そして、大量の石が天から降ってきて、死んだ母を抱えながら彼女も生き埋めになる。

このシーンではキリスト教の有名な一節のメタファーだと考えられる。

朝早くまた宮にはいられると、人々が皆みもとに集まってきたので、イエスはすわって彼らを教えておられた。
すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、
「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。
モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」。
彼らがそう言ったのは、イエスをためして、訴える口実を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。
彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」。
そしてまた身をかがめて、地面に物を書きつづけられた。
これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。
そこでイエスは身を起して女に言われた、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」。
女は言った、「主よ、だれもございません」。イエスは言われた、「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」。〕
— ヨハネによる福音書、(口語訳)8:2-11

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AA%E3%81%AE%E5%A5%B3

罪を犯したことのないものだけが石を投げなさい。では、今回石を投げたのはクロエ演じる主人公なのか、もしくはその力そのものなのか。