日々のこと

「デザイン」ってなんだろうか?

佐藤オオキさんというデザイナーの方の著書を読んだ時に、以下のような一節がありました。

デザインとは、見た目だけをよくすることではありません。 デザインによって解決できる問題は、皆さんが想像する以上にとてつもなく多いものです。デザインを少し変えるだけで、商品や会社のコンセプトが一気に広まり、売上げが飛躍的に伸びることも多々あります。デザインには、ビジネスの場でさまざまな課題の解決策となり得る力があるのです。その力を軽視するのは、非常にもったいないことだと思います。


これを読んでから「デザイン」という言葉がずっとひっかかっていました。

例えば、私は文章を書いています。書き手である私がいて、読んでくださる読者がいます。
「新しい文章力の教室」という本で、「漢字とかなのバランスに注意する」という章があります。その中の具体例で、文章に漢字が多いと画面が黒っぽく、ひらがなが多いと白っぽくなる、とありました。
具体例として以下の文章が上がっていました。

見やすく読みやすい文章を書くとなると、それもデザインということができそうです。

そんなことを考えていたときに、次のようなTweetを見かけました。

仮に送り手と受け手を結ぶ最適解をデザインと呼ぶならば、人間関係における言葉や、電話するときに間に入るiPhoneもデザインされたものです。

なにかとなにかが関係していればそれはデザインなのでしょうか?

例えば私が写真を取るときに、世界を切り取るカメラはデザインされてるのか?私の撮った写真は?世界と私の関係性がそこにあらわれている限り、これもデザインな気もします。

デザインってわたしから無縁な世界かとおもっていたけれど、もしかしたらみんなデザイナーなのかもしれません。


毎日の仕事しているサラリーマンなども、デザインとは無縁かと思いきや、スケジュール管理など生活をデザインして働います。


ではデザインの語源は何でしょうか?

WiKiには以下のように書いてありました。

デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。
また、デザインとは具体的な問題を解き明かすために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。
日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もあったが、最近では語源の意味が広く理解・認識されつつある。
形態に現れないものを対象にその計画、行動指針を探ることも含まれ、就職に関するキャリアデザイン、生活デザイン等がこれにあたる。ただしこれは意味の転用である。

また日本国語大辞典には以下のようにあります。

デザイン〘名〙 (英design)①絵画・建築・彫刻・装飾・工芸などあらゆる造形作品の計画や意匠あるいは下絵のこと。現在では狭い意味で、建築、工業製品、服飾、商業美術など実用的な目的を持った造形作品の計画・意匠をさすことが多い。②図案や模様の考案。また、その図案など。*大津順吉(1912)〈志賀直哉〉二「ディザインの参考になるべき小さな物を貼ったスクラップブックを」

調べて見るとかなり意味が変化しているようですね。

最後に僕の好きなデザイナーであるディック・ブルーナさんの名言を紹介します。

彼は有名な絵本であるミッフィーの作者なのですが、絵本を書く前はデザイナーをしていました。

彼のデザインしたポスターは本当に最高なのです。

デザインはシンプルであることが一番大事。
完璧であるだけでなく、できるだけシンプルを心がける。
そうすれば見る人がいっぱい想像できるのです。
これがわたしの哲学。

「デザイン」についてはまだ勉強途中なので、また考えることがあれば追記していこうと思います。