こんにちは。しんいちです。
今日は「盆入り」の日でしたね。
お盆といえば盆入りの日に「迎え火」、盆明けには「送り火」をする風習があります。
迎え火とはどのような意味を持つのでしょうか?
「迎え火」の概要
迎え火(むかえび)とは、客人や神霊をむかえるためにたく火のことである。神迎えや婚礼、葬式にも使われるが、一般的にはお盆の時の先祖の霊を迎え入れるためにたく野火のことを指す。1日から7日にやる地方もあるが、一般的には7月13日または8月13日の夕刻に行う。ーWikipediaより
つまり迎え火とはご先祖様をお呼びするための火のことなのです。
今日は少しだけ線香花火をしました。

線香花火と月
線香花火は静かに燃えます。
しゅっと火をつけてから、束の間の時間があり、パチパチッというその瞬間を心待ちにする瞬間があります。そして少しづつ、少しづつ火の勢いが強まり「パチパチッ!」となり始めると、小さいながらも勢いよく火がチカチカと飛び跳ねて、暗闇の中に鮮やかな火花を散らします。
しばらく強く輝いていた火花はだんだんと収まり、シュルシュルと萎んだ火の玉に、赤い光は凝縮されて、プクッと膨らみます。
それすらもふらふらっと揺れた後に、ぽたっと落ちる。
線香花火の美しさと切なさは、いつでも夏の大切な思い出の一つです。
今回は盆入りの日だったからでしょうか。天に昇ってゆく煙がふと目に留まりました。
煙がゆらぁりゆらりと登る先に見えたのは美しい月。
ご先祖様はお月様から煙に乗って降りて来られるのではないか、そう思えるくらいに、煙が月と私たちを繋いでいました。
そして再び線香花火に目を落とすと、そこに見えたのは水面に映る月。
冷んやりとするような月の青白さと、線香花火の暖かで儚い光が並んでいました。
