美術館そのもの自体の特色:美術作品と建物の調和

こんにちは。しんいちです。

先日の箱根旅行の中で「ポーラ美術館」という美術館に行ってきました。

ポーラ美術館(ポーラびじゅつかん)は、神奈川県足柄下郡箱根町仙石原にある美術館。公益財団法人ポーラ美術振興財団が運営している。館長は木島俊介。印象派絵画のコレクションは日本最大級。富士箱根伊豆国立公園に位置し、ブナやヒメシャラなどが見られる遊歩道を有する。-wikipwdiaより

ガラス張りの美術館は透明感があり、その後ろに広がる箱根の自然が映えていました。

館内の作品は撮影禁止のものが多かったので、あまり写真は残っていません。

余談ですが、ヨーロッパの美術館はほとんど全ての作品が撮影可能でした。数点だけ撮影禁止のものがあるくらいで、全面的に禁止な日本とは大違いです。この差はどこから来るのでしょうか。

一時期は暇さえあれば美術館に行くようにしていました。アートを見ることが即ち善だと思っていたからです。

しかし最近は仕事の関係もあり、あまり美術館に行けていませんでした。つまり今回は久しぶりの美術館だったということになります。

久しぶりに美術館を訪れて、初めて気がついたことがあります。これは当然のことかもしれませんが、アートを展示する美術館その場所自体の重要性です。

今までは作品だけが大事でした。誰の作品が展示されているのか、どんな作品が展示されているのか?

その作品を収蔵する美術館自体に目を向けたことはありませんでした。

最も場所と建物と作品が調和しているのは、フランスのパリにあるオランジュリー美術館です。この美術館はモネの「睡蓮」を展示するためだけに、オレンジの温室を改装したものです。

モネの強い希望で日の光が室内に入るような作りになっていると聞いたことがあります。

モネの「睡蓮」は、青が基調となっていて、そこに陽の光が柔らかに差し込むことで、本当に水辺にいるような気持ちになります。

これは天井が高く、陽の光が入り、壁一面に「睡蓮」が展示されているからこその調和です。

今回のポーラ美術館も、そのガラス張りと白い壁面の性質から光があるたくさん入り込む素晴らしい作りになっていました。

きっとその美術館だから見たいということはあるのだと思います。美術館に通い詰める生活から少し離れて見たことで、改めて美術館の良さに気がつくことができました。